受取手があまり手間をなくかけることなく読めるデータとして, 次があります.
- PDF(Portable Document Format)
- Adobe Systems(アドビシステムズ)社が,
文書の印刷出力のデータとして, 公開した規格. この文書も PDF 形式で, Web に公開している.
もともと Adobe 社は, プリンタ記述言語 PostScript を開発していたが,
それにデータ圧縮や付加機能を付けて, 規格化したもの.
初期のバージョンでは, コンピュータウイルスを埋め込むことが可能であったが,
今のバージョンではそれは回避されている.
次のふたつは, いわゆる Office 系のソフトウェアで利用されるファイル形式で,
それを送り手の意図通り表示させるには, 特別がアプリケーションが必要になることが通常です.
ただし, どちらも国際的に承認されている規格なので, 比較的情報共有はしやすいと言えます
(とはいえ, PDF から比べると少し面倒).
- OOXML(Office Open eXtensible Markup Language)
- Microsoft が自社のアプリケーション用に定義したファイル形式.
docx (Word), xlsx (Excel)などがよく用いられる(これらがファイル拡張子にもなっている).
実態は, 複数のXML(extensible markup language)ファイルを ZIP 形式というもので
圧縮してまとめたもので, 例えば macOS や Linux だと, 端末(ターミナル)で
コマンド
unzip hogehoge.doc
を実行する, あるいは,
Windows だとファイル拡張子に.zip
を付け加えてダブルクリックすれば,
ZIP 形式が伸長されて, その実体が全て読める.
XML ファイル自体は UTF-8 を文字コードに利用しているようです.
- ODF(Open Document Format)
- こちらは, OpenOffice.org という団体が作成した, ワードプロセッサや表計算データ
のためのファイル形式. 上の OOXML と同様, いくつかの XML ファイルを
ZIP 形式で圧縮してまとめたもの. この講義では, 表計算(ods)を利用する予定.
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2023-06-10