皆さんが提出したレポートメールの中に(月), (火)と表示されるものがありました. おそらく縁で囲まれた 1, 2を入力したものと思われます. これらの文字は, 古い PC 用の文字で, 情報用交換符号の規格外の場所にあったものです. 規格外の文字は, PCの発売元(メーカー)が勝手に文字を割り振っていましたから, 皆さんの環境と私の環境でのずれにより,「文字化け」が発生するわけです. 現在の PC でも古い文書を読むことがあるので, 今でも, 規格外文字を利用できたり するのですが, 文字コードのときに話をしたように, 新規の入力では使うべきではありません. 文字の飾りまであるものを文字コードに含めると, 文字本来の意味の検索が大変 (プログラマはそのような面倒なプログラムを作らない)になるので, そのようなことは避けるようにします. とくに Windows は, ビジネス上の理由で, PC の性能が低い過去に行ったその場凌ぎの工夫からの脱却ができていないので, 注意が必要です.
「提示したい内容が相手にきちんと届いているか?」がそこそこ保証できるのは, さまざまな規格が決まっており, それを全員が守ることで実現されています. 文字コードは, そのなかで最も基本的な規格のひとつです. ここに述べること以外にも通信時の規格なども, 皆がそれを遵守することで, 通信によるデータ交換ができているのです (電話での会話もこの中に含まれます).
規格通りのファイルを作っても, 受取手がそれを表示する機能を持っているか? という問題があります. 今回述べるファイル形式は,「国際的に認定された」 ファイル形式で, 仕様が公開されていると同時に, それに従ってアプリケーションを 作成すると, 送り手が意図したもの(とほぼ同じ見え方のもの)が表示されます.
今回は, 様々な規格の中で, 画像形式に関するものとアプリケーション (ワードプロセッサや表計算ソフト)が使う規格について少し述べます.