ここでは, この講義で利用する予定のファイル形式とよく利用されるものを述べます. ここに述べるファイル形式は, ほとんどのグラフィカルなシステムにおいて, 特に工夫なく表示ができると思います.
xcf(eXperimental Computing Facility)は使ってはいけない.
このファイルは GIMP というアプリケーションが内部的に利用するファイルで, GIMPあるいは それに近い動作をするアプリケーションが無いと, 表示させることができません. すなわち, この形式のデータを送っても, 受取手はすぐにその内容を見ることができない ことが普通ですし, 人によっては(スマートフォンしか持っていない人とか), 見る方法を入手できないかもしれません. 受取手に負担を与える形でのデータ送信をしないで下さい.
レポートメールで, myface.xcf を添付して来た方が何名かおられました. テキストには,「myface.jpeg」という名前で保存しろと指示があったはずです. この部分の .jpeg の文字列を読み飛ばしたから, 上のような結果になったわけです. 「人間は無意識に飛ばし読みをする」をもう一度意識してください.
上の JPEG, PNG, GIFはビットマップ形式という形の画像ファイルで, 画像自体は色のついた点の集まりとなっています. そうではなく,「図形の集まり」として画像を記述することもできます. 「例えば, (0,0), (1,1)を結ぶ半直線」とか, 「原点を中心とする半径 1の円」のような記述の集まりで 画像を表現する方法です. このタイプの画像表現のメリットは, 画像の拡大縮小に対して表示が崩れないところで, デメリットは, 複雑な画像ではデータが巨大になるところです. この形の画像形式として使い勝手が良い (特別なソフトなしに, 例えば Web ブラウザで表示できる)ものが次です.
<rect x="200" y="100" width="250" height="350" fill="none" stroke="black" />
動画データについても少し述べておきます. これは, Web 経由でアクセスすると, 環境によって扱いが異なることがあります. そのまま再生してくれるブラウザもあれば, データを保存して別ソフトに再生されるブラウザもあります.
2023-06-10