CLI を使ってみる

上で述べた CLI を使ってみましょう. 今の PC は, CLI も使えるようになっています. (iPad のようなタブレット端末では, 使えません.) 次の方法で, CLI のためのアプリケーションを起動します.
Windwos の場合:     スタートメニュー → Windows PowerShell → Windows PowerShell
Mac の場合:    Finder の移動メニューからユーティリティを選んで, 「ターミナル」をダブルクリック
Linuxの場合:     端末とかターミナルとかの文字があるアプリケーションを起動
ウィンドウが 1つ開きますが, 例えば, 半角入力モードで ls とタイプして ENTER キーを押してみて下さい. 上で述べた, ホームディレクトリのファイルとフォルダ一覧が出力されます.


この講義では, これ以降 CLI はほとんど使いません. 2年後期にある 「計算機概論 I」で, 改めて CLI を用いたコンピュータの使い方を 少し講義します. CLI そのものは, 使い方に慣れれば GUI よりも使いやすく, 多量のファイルやフォルダを 一括して名前を付け変えるような処理 (例えば古い順に数字でファイル名を付けていく等) をする場合には, GUI では大変になりますが, CLI を上手に使えば 簡単にできるようになります. ネットワークサービスを提供する「サーバー」と呼ばれる仕事をするコンピュータでは, その管理や設定は, CLI を用いるのが普通です. GUI は直感的には操作がわかりやすいのですが, 決まり切った仕事をサクッと終えるような使い方は, CLI の方が早くなるからです (1つのマウスポインタより 10本の指の方が早い).

2022-05-04