絶対にしてはいけない事: Excel 方眼紙, ネ申 Excel

Excel 方眼紙, ネ申 Excel(ねもうすエクセルと読むらしい)という言葉は, ネットで言われているスラング(俗語)です. 表計算ソフトの代表格として, Excel が取り上げられていますが, Excel が特別なわけではありません.


Excel 方眼紙は, 表計算ソフトの各セル(cell, データや計算式が入る場所)の大きさを, 固定した大きさの正方形にして, そこに 1文字ずつ入力するようにした書類です. 日本の文字は, 基本的に固定された大きさの正方形になっているため, このようにすると文字配列が, ある意味綺麗に見えるというのが起源のようです. しかし, このように文字単位でデータ(セル)を分けてしまうと,「単語の検索」できなくなります. データの中から特定の内容が検索可能というのは, コンピュータの強みなのですが, Excel 方眼紙はその利点を完全に台無しにする行為です. このようにして, 手書き用の書類の印刷をする人もいますが, その書類をコンピュータで作るなら, 手書をやめて, 全てコンピュータ入力にすべきです.


ネ申 Exel とは, 紙 Excel → 神 Excel → ネ申 Excel という言葉の変遷で生まれたものです. 手書き時代の紙の書類の見た目(特に入力欄の枠線)を Excel で再現することに拘ったため, セルの結合や, セルサイズの固定など駆使しており, 処理がしづらいデータが作られてしまう 弊害を嘆いたものです. 手書き用書類の入力欄の枠線は, 手書をするときの補助のためにあります. PC での入力では, 文字の大きさや文字数は, PC が自動的に設定できます.


上の 2つは, どちらも紙を基本とした書類作成から PC 利用への発想の転換ができなかったものです. PC が利用できると, データの検索や加工が簡単にできますし, そのことで仕事を効率化できます. それをしないなら, PC を導入する価値はありません.

SUGA Shuichi
2023-07-07