まず, 数理科学科図書室にある本は, ほとんどが研究用の資料であり, 理学部数理科学科と教育学部の数学系の教員がこれまでに収集したものを 全体で共有しているものです. 従って, 現在皆さんが勉強している 微分積分学や線形代数学の本は, それほど多くありません. これらに対する参考書や教科書, あるいは低学年時に学ぶ内容の本は, 附属図書館の方に豊富にありますので, そちらを中心に利用して下さい.
数理科学科の図書室は 3つあり,数理科学科事務室の続きとして, 第1図書館, 第2図書館, 少し離れたところに第3図書館があります. 第 1図書室, 第 2図書室の出入りは, 数理科学科事務室を経由して行います. 各図書室には扉がついていますが, これは非常時の脱出用です. これらの扉は普段は施錠されており, 非常時以外はその鍵を 開けないようにして下さい.
3つの図書室には, 下のように資料が分けて所蔵されています. 学部生の間は, 第 3図書室を利用することは無いと思います. 学部生の皆さんが利用するのは, 主に第 1図書室の書籍です. 書籍は和書・洋書に分けて第 1図書室 (一部のシリーズ本は, 第 2 図書室)に開架されており, また, 分類番号ではなく著者のアルファベット順で分けられています. これは, 入っている本が数学関係の本に限られることと, 分類番号では 分類できない本(複数の分野に関わる内容が書かれている本)が 多量にあるためです. 一部のシリーズ本は, 図書館の分類で 雑誌とされたため, それらだけまとめておかれていますが, これらも, 数学の教員は雑誌ではなく本と認識しています.
学術雑誌における学術論文の検索は, 4年次あるいは大学院生になって必要と なった際に, ゼミの指導教員に指導をしてもらって下さい. 数学の場合, 日本語の 論文がほぼありませんし, 商業ベースの学術雑誌の割合も他の自然科学系に比べて小さいので, 図書館の講習会でやるような検索は, あまり役に立ちません.
2021-06-22