その世界では, アルファベットの Aに対応する数が 2 種類あることになります. そこで, ASCII の文字幅を JIS X 0208の文字幅の半分で表示するフォント (Font, 文字の形を表示するためのデータ)が作られました. これが, 全角/半角という言葉の起源です.
しかし, プログラムなどを作る側から考えると, そのようなシステムは不便です. 「1」という文字を探すのにも, ASCII と JIS X 0208の 両方を探さなければいけないからです. また, プログラミングなどでは, プログラムで意味を持つ単語は, ASCII 文字を使うのが通常で, JIS X 0208 のような文字は, 文字列定数としてしか 使わないのが基本です.
現在, 上のような「ASCII + 現地語」のようなシステムは, ほぼ無くなっていると思います. しかし, 残念 ながら, Unicode を策定するときにも, 「複数の数が同じ文字に対応する」という愚行が継承されました. この授業では, HTML を講義する予定ですが, それ以外の場面でも私の授業では,
前回の資料で,「全角の空白で位置揃えをするな」と書きました. ほとんどの場合, 位置揃えには全角空白以外の方法が用意されており, 位置揃えをすることを意識的に行えるようになっています. つまり,「全角の空白」 というのは, 全く存在価値のない文字なのです.
次の問は, 高校の数学 Aの復習です. レポート問題ではありませんが, 数理の学生としては, このくらいは できるようになっておいてください.
問 10 進法で 0.1 と表記される数を 2 進法で表すとどうなるか.
2024-04-26