皆さんが作成する文書は, 単純に「文字列の並び」ではなく, それなりの構造を 持っています. 例えば, 表題があったり, 章があったり, 節があったり, 結論部分が あったりです.
コンピュータでこのような文書を作成する時には, その文書の構造に従った 補助機能が利用できます. というより, むしろ積極的にその機能を利用 して文書を作成します. ワードプロセッサでは, それはマウスを使った指示(あるいはそれと 同値なキーボードショートカット)で通常は実現されています. ワードプロセッサを使う際の最大の問題点は, 文章構造を 意識するところが曖昧になる事です. なぜ文字の大きさや形を変えるかと いう理由を, 論理的に意識すべきなのです.
この講義では,「文書の構造の記述をテキスト(文字列)でする」と言う事を 体験していただきます.
数学の文書作成では, 文書の構造の記述をテキスト(文字列)でするという事と, 数式を綺麗に出力するという部分で絶大な威力を発揮する LATEX(日本では, この綴りはラテフと読まれる) を用いるのが便利です. 数式入力では, Microsoft Word でも Apple の Pages でも, LATEXスタイルで入力するのが通常となったようです.
2024-05-20