パッケージ(package)を利用する

これまでの計算では, 特別な事をせずともそれを実行しますが, 行列の計算などはそのままでは実行してくれず, それを計算するための パッケージ(ライブラリ)を呼び出す必要があります. ここでは, 線形代数学のパッケージを呼び出して, そこで定義されている計算を してみます.

パッケージを読み込むには with という手続きを使います. 線形代数学のパッケージ名は linalg となっておりますので, 次のように入力します.

> with(linalg);

この時に出力されるのが, linalg のパッケージで定義されている 手続き名です. 一例をあげますと, 次のようになります. (matrix: 行列, trace: 行列のトレース, det: determinant(行列式), inverse: 逆行列, eigenvalue: 固有値)

> B:= matrix(2,2);
> trace(B);
> det(B);
> inverse(B);
> eigenvalues(B);

どのようなパッケージが利用できるかは, 手続き help に引数 packageをいれて利用する事でわかります. ただし, この環境では出てくるメッセージは英語です.

> help(packages);

多量のメッセージが現れ, 1画面には表示されません. 最下行に-- More: packages -- (色が反転している)と出て来たら, スペースキーを押すと, 1画面進みます. Help メッセージの表示の終了は, q キーを押します.

SUGA Shuichi
2022-07-06