皆さんが使うコンピュータは, 大ざっぱにいって図のような構成になっています.
- 入出力装置
- データを入力し出力するための装置です.
これを通じて人がコンピュータとやり取りします. この講義では,
入力装置としてキーボードとマウスを使い, 出力装置はディスプレイを使います.
- 中央処理装置(CPU)
- データの処理を実際に行う
コンピュータの心臓部です(制御装置と同じパッケージになっていることが
多い). CPU の以下の 4 つのステップを電源の入っている限り繰り返します.
- 命令を主記憶から読み出す
- 命令を解読する
- その命令を実行する
- 割り込み(緊急を要する処理)の有無を調べ, あれば受け付ける
- 記憶装置
- データを処理のために蓄えておく場所です.
蓄えられている時間によって 1次記憶装置(主記憶装置, 電源を切れば
記憶した内容が消える) と 2次記憶装置(補助記憶装置,
電源を切っても記憶した内容は消えない)に分類されます.
1次記憶装置(主記憶装置)には, 半導体メモリが主に使われ,
2次記憶装置(補助記憶装置)には磁気ディスク(ハードディスク)
が使われることが多いのですが,
最近, 様子が変わってきました.
少し前までは, 2次記憶装置は, 多くの場合「ディスク(Disk)」,「ドライブ(Drive)」,
「ディスクドライブ(Disk Drive)」と呼んでいましたが, 今では,「ストレージ(Storage)」
という言葉が使われつつあるようです. 電源を切ってもデータを保持し続けることができる,
大容量半導体装置が開発され, 市場に流通するようになったからです.
今のコンピュータの特徴付けは, だいたい次のようになります.
- 電子式: 半導体素子を使った電気的なスイッチを利用してる.
- ディジタル: 2進法を用いた有限桁数の数で計算している.
- プログラム内蔵方式: プログラムを取り替える事が簡単.
- 逐次処理: 基本的なところでは 1つ 1つを順に処理しており,
多数の同時進行はできない.
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2021-04-22