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新しい用語の説明

まだコンピュータを起動していない人は, CentOS を起動して, loginして下さい. 起動には時間がかかりますので, その間に用語の説明をします.

ファイル
コンピュータの仕事は, 突き詰めて考えるとデータ処理です. また, プログラム内蔵方式のコンピュータでは, 処理手順もデータです. それらのデータは, 整理された形でコンピュータになければ, 処理が大変であるという事は, 容易に想像が付きます. データを整理する際の最小の単位が, ファイルであると考えて下さい. ユーザにファイルを使いやすい恰好で維持管理するのは, OSの基本的な仕事です.

フォルダ
上記のファイルを整理するための箱のようなものです. 実生活で使用するフォルダを模したアイコン(絵文字)が使用されています. フォルダの中にまたフォルダを作って, ファイルが階層化されて整理されています. UNIX(Linux)ではフォルダに相当する概念を「ディレクトリ」といいます. この講義でも「ディレクトリ」という言葉を使いますが, 「フォルダ」の事と理解して下さい. フォルダを開いて中のファイルを見るには, そのアイコンをダブルクリックします. CentOSではデスクトップにもファイルを保存出来ます. デスクトップも 1つのフォルダとなっています(後述).

バイナリファイルとテキストファイル
ファイルのデータは, 2進法の数に変換されコンピュータの 2次記憶装置(ハードディスクといわれる磁気円盤)に記録されます. 例えば, アルファベットの文字は, 2進法で 8桁(=8 bit= 1 byte)に変換されますし, 漢字やひらがなは, 16〜24桁(=16 bit〜24bit =2 byte〜3 byte)に変換されます. ただし, 全ての 2進法の数が文字に割り当てられてはおらず, 1部分だけです.

ファイルで, 文字に割り当てられているデータだけからなるファイルを, テキストファイルといいます. この講義では, 主にテキストファイル を使います. そうではなく, 文字に割り当てられていないデータを 含むファイルを, バイナリファイルといいます. 集合論的に考えると, 全てのファイルはバイナリファイルなのですが, 特にテキストファイルと 区別する意味で, この様な言い方をします(参考書 p. xxi 参照).

ファイル名
ファイルには全て名前がついており, ファイルの識別にはファイル名を利用します. ファイル名には, 通常の文字列が使われますが, ファイル名やフォルダ名として 使えない文字(/)や使わない方が良い文字(|';<>?*など)があります. ファイルはコンピュータの使用者が作成するだけでなく, アプリケーションやOSが管理の都合上, 自動的にファイルを作ることもあります. その際に作られるファイルと同じ名前のファイルがあると困ったことがおきます. アプリケーションやOSが作るファイルの多くは, _(アンダースコア)や.(ピリオド)で始まるので, このようなファイルを作るときは, 注意が必要です.

拡張子
ファイルの多くは, ファイル名の最後にピリオドに続いてアルファベット 数文字が付け加えられています. この講義で使う環境では, この数文字はこのファイルを使用する標準のアプリケーションを指定します. 拡張子を変更すると思わぬアプリケーションが起動します. 逆に拡張子を変更することで, 特定のアプリケーションを起動させることができるようになります.

ファイル名は,「拡張子も含めてファイル名」となっています. 同じフォルダの異なるデータに同じファイル名をつけることは出来ません (フォルダが異なればOK.).


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2013-04-27