この講義は, 情報科学演習といいます. が, 残念ながら, 情報科学を教える事はできません(不可能です). この講義では``Computer literacy''つまり「コンピュータの読み書き」= 「コンピュータの初歩」を講義します. 数理科学科の卒業生の多くは情報処理産業に就職したり, 教員になって情報科目を受け持ったり, 学校のコンピュータを管理する立場になるなど, 指導的立場になることが期待されています. そのことを踏まえて, 毎年のようにバージョンアップするコンピュータ上のソフトの使い方を 学ぶのではなく, コンピュータの仕組みを理解し, 情報処理の初歩の理解を目標に講義します.
実習では Linuxを使いますが, Macintosh も使ってみてコンピュータ全般に親しむようにして下さい.
高校の情報科の導入で, ある程度コンピュータを使ったことのある人も 多いと思いますが, 講義内容に余裕をもって臨める人は, 周りの困っている人にアドバイスして, 全体のレベルアップに協力をお願いします. 暇だからといって, ゲームで遊んだり, 授業に関係ないWebページを閲覧するなどは厳に慎んで下さい. 最初に述べた, 将来情報系の職種に就職する可能性がある事と, 高学年のコンピュータ関連の授業への接続, 数理科学科でのコンピュータの関わりを考えて, 次の内容を講義 します 1.
この手の講義の定番であるワードプロセッサは, 取り上げません. 数学の文書を作る際にワードプロセッサを使う事がほとんどない事と, よいソフトがないからです. 見栄えの印刷だけに利用するなら, 使うのは難しくないので自習して下さい. 同じ理由でプレゼンテイションソフトの講義もしません. こちらも自習して下さい.