これから, 学生生活の上でも, あるいはその後社会人になってからも, 皆さんには, 「文書の作成」と言う業務が必然的に要求されます. 例えばそれは, レポートの作成であったり, 論文の作成であったり, 報告書の作成です. これらの作成には, 多くの場合コンピュータが使われます.
皆さんが作成する文書は, 単純に「文字列の並び」ではなく, それなりの構造を 持っています. 例えば, 表題があったり, 章があったり, 節があったり, 結論部分が あったりです.
コンピュータでこのような文書を作成する時には, その文書の構造に従った 補助機能が利用できます. ワードプロセッサでは, それは マウスを使った指示で通常は実現されています.
この講義では,「文書の構造の記述をテキスト(文字列)でする」と言う事を 体験していただきます. この講義では HTML を使いますが, 2年次の 「計算機概論 I」では, 数式の記述で絶大な威力を発揮する LATEXで同じような内容を習う予定です.