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実際に簡単な表を作成しながら,
表計算ソフト(OpenOffice.Calc)の概要について学びます.
- OpenOffice
- 正確には OpenOffice.org.
もともと Sun Microsystems 社が自社の OS(Solaris)用に
StarOffice という Office suite を開発した.
その後プログラムソースを公開し, プログラムソースは自由に使えるようにした.
(現在は StarSuite8 と言う名前で販売されている.
http://jp.sun.com/products/software/starsuite/)
このプログラムソースを元にネットワークを通じて有志が開発した
Office suite. 無料で入手でき, Linux, MacOS, BSD, Windows で動く.
Microsoft office のファイルとの互換性が高い.
OpenOffice には他にもワードプロセッサ(OpenOffice Writer)等もあります.
HTML を書く時に使った考え方,「文書は論理構造を持っている」
を知っていれば, 多くの場合, ワードプロセッサの使い方は,
直観的にわかると思います. そのため, この講義では,
ワードプロセッサについては取り上げません.
HTML の時にも述べましたが, 文書は「内容と構造」が重要で,
見栄えを良くするための飾りは最小限にする, と言う事は知っておいて下さい.
OpenOffice Calc を始め統合型表計算ソフト(英語では Spread Sheet)
と呼ばれるアプリケーションを用いて, 次のような事が行えます.
- 表計算
- 表の縦横の集計を始め, 相当複雑な計算が行えます.
- グラフの作成
- 簡単な命令で, 表のデータをもとにグラフを作成することが出来ます.
- データ管理
- 成績表や住所録等の管理が出来ます.
目的に応じてデータの整列も容易に行なえます.
上の項目を組み合わせて, 様々な角度からデータの分析, 表示を行えます.
その他, Webページとして表示したり,
頻繁に繰り返す作業を記憶させたりすることができます.
OpenOffice では, 更に Java 等のプログラムを書く環境も備わっています.
なお, 表形式に印刷するために表計算ソフトを利用する人が多くいますが,
ほとんどの場合, このような使い方は「データの再利用」と言う観点からは,
不適切な使い方になってしまいます.
単純に表の印刷に利用する場合は, ワードプロセッサを用いるべきでしょう.
講義では表計算を取り扱いますが,
興味のある人は, 適当な図書で他の機能を
自習して下さい.
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2008-12-14