next up previous
Next: その他 Up: 残りの時間の課題: Webページの改良とバックアップ Previous: 文書作成における注意

HTML 文書作成上の注意(規格外と非推奨)

講義で紹介していないタグも, 使いかたと意味を調べて 積極的に使ってみてください. 参考書の 2章, 3章に 詳しく書いてあります. いろいろなウェブペイジの HTML を参考にするのも1つの手です. Firefox の「表示」メニューから, 「ページのソース」を選ぶと, 今見ているペイジの HTML が表示されます.

ただし, WWW が成長して行く過程で, さまざまな独自拡張のタグが現れました. 例えば「文字列を点滅させる」という独自拡張が以前はありましたが, 現在では HTML 規格外です. 最初の方でも述べましたが, HTML の考え方は文書の論理構造と相互参照なので, 「文字列を点滅させる」のような概念は規格に入りません (文字列を強調するタグとして, <strong><em>がある). 規格外のタグを使うと, ブラウザでの表示は保証されませんから, 使うべきではありません. HTMLの(古い)参考書の中には, このような内容のことを書いてあるものも ありますので, 本を選ぶときには注意してください. 指定した参考書には, 正確なタグの解説が書いてありますので, 使う前に参考書の解説をまず読んで下さい.

同様に HTML 文書内で「文字の大きさや色を変更する」 と言うような属性指定は, 非推奨です. これも文書の論理構造や相互参照と関係ないからです. HTML は目印をつける(markup)ための物で, レイアウトやデザインを整えるための物ではありません. また, 上で述べた相互運用の概念に反しています. 目の見えない人, 色の区別のつかない人が世の中にはいらっしゃいますが, これらの人たちへの配慮も必要です. 目の見えない人は 文書を点字印刷したり, 音声に変換して読む事ができます. 色の区別が付かない人は, スタイルシートを無効にして自分に都合の良い表示で 読む事ができます. レイアウトや配置は, 可能な限りスタイルシートを 使うべきです .


next up previous
Next: その他 Up: 残りの時間の課題: Webページの改良とバックアップ Previous: 文書作成における注意

2008-11-07