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皆さんが使っている環境では, X-Window System(略して X)
と呼ばれるウィンドウシステムが動いています.
X では, マウスの左ボタンを用いたドラッグで, そのドラッグした内容が
コピーバッファにコピーされます. その内容をペーストするには,
ペーストしたい場所で中ボタン(ホィール)を押せばできます.
Emacs は, ウィンドウ環境以外でも使われる事を想定しており,
マウス無しでもカット& ペースト, コピー&ペーストができます.
この方法は, キーボードから手を離す必要が無いため,
身に付ければ入力作業の効率化に役立ちます.
ここでは簡単にそれを解説します.
編集中のバッファ test.txtの 1行目と 2行目を入れ替え,
次のようにすることを考えます.
12345
abcde
vwxyz
マウスのドラッグして範囲を指定するという作業を,
カーソルの移動とemacsのコマンドによって次のように行います.
- 1行目の先頭 aの文字にカーソルを移動する.
(この時aの前にマウスポインタがあると思う.)
- controlを押しながらスペースキーを押す.
この作業で, 削除(またはコピー)する領域の先頭
(今の場合 a の前が記憶(=マーク)されます.)
- 次に削除(またはコピー)する領域の最後の次の文字,
1にカーソルを移動します. この時,
1の直前までが, 削除またはコピーの対象となります.
カットのコマンドはC-w
, ペーストのコマンドはC-y
となっており,
次の操作でカット&ペーストができます.
C-w
(Contol を押しながらw)とタイプする.
- カーソルを挿入したい位置に移動し(uに重ねるとuの前が指定される),
C-y
(Contol を押しながらy)とタイプする.
以上の作業が終わったら, バッファ test.txtを上書き保存して下さい.
C-w
とする所をM-w
(Escキーを押した直後にwを打つ)
とすると, マーク位置からカーソル位置までが削除されずに記憶され,
その後のC-y
の操作により,
記憶された領域がペーストされます.(コピー &ペースト)
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2007-05-18