高校までと決定的に違うのは「大学は学問をする場だ」という所です. これは, 大学がレジャーランド化して大学生が勉強しないという意味で 言っているのではありません.(もちろんそういう実態もわかっています.) 「皆さんは学問をした経験がありませんが, これからはそれをさせられますよ」 と言う意味です.
皆さんはそれなりに勉強をして入学していますが, ほとんどの場合 試験に通るための勉強で, 学問としての勉強ではありません. ところが 大学の教員(特に数理の先生)は, 学問としての勉強を皆さんに伝えます. この部分の教員と学生の意識のずれがものすごく大きいように思えます. そのつもりで数学の専門科目の講義を聴いてみて下さい.
このような事を書くと, 「自分は教員志望だから教え方のノウハウと教員免許だけが 欲しい」と言う感想を持つ方がおられると思います. それに対する回答は, 次です.
ちなみにこの講義は全く学問的ではありません.