従来のOSはある処理(アプリケーションの起動など) をコンピュータに実行させるために, 命令(コマンド)を文字列で指定し, 最後に Enter キーをたたくという手法が主流でした. このような環境をCLI(Command Line Interface)といいます.
現在では, 実行させたいアプリケーションのアイコンをダブルクリックしたり, マウスを使って多くの処理が行えるようになっています. またアプリケーションを起動させた際には, まず window が開き, その window の中の絵や文字をクリックすることで アプリケーションとのデータのやり取りを行うという 方式を取るようになっています. こうすることで, 1つのアプリケーションを使用中に, 別の window を開くことにより, 別のアプリケーションを同時に利用することが可能になります. また複数のwindowを開くことで, 異なるデータを一度に表示することも出来ます. このようなアイコンのクリックや window による表示を主体とした操作環境を GUI(Graphical User Interface)環境と呼びます.
Windows XP を立ち上げたときに, 「ごみ箱」や「Netscape 7.0」などのアイコンが現れる背景を, windowの1つとみなし「root window」ということもありますが, Windowsでは「デスクトップ」と呼びます. この講義では両方を使います.
文字を入力する場面では, その箇所にマウスポインタではなく, 棒の点滅が現れます. これをカーソルと呼びます。カーソルが現れている所では, キーボードでタイプした文字が入力されます. DeleteキーやBackSpaceキーを叩くとカーソルの直前や直後の文字が消されます. カーソルは矢印キーで移動出来ます.