使い方

できること

格子が描かれた濃いグレーの部分が描画領域で、ここにグラフを描きます。 画面の左下に コード生成 というボタンがありますが、これをクリックすると、その時点で描画領域内に描かれているグラフに対応する TikZ, SageMath, MetaPost のコードが(新しいウィンドウまたはタブで)出力されます。

頂点に関すること

頂点を置く

描画領域内の何もないところをクリックすると頂点が置かれます。

頂点を動かす

置かれた頂点はドラッグで移動させることができます。

頂点を削除する

頂点を削除するには、その頂点にカーソルを合わせた状態(その頂点が赤く表示されます)で DELETE キーもしくは BACKSPACE キーを押してください。

頂点を選択する、選択を解除する

頂点にカーソルを合わせた状態(その頂点が赤く表示されます)で SHIFT キーを押すと、その頂点が「選択状態」になります。 選択された頂点は水色で表示されます。 頂点の選択を解除するには、カーソルがどの頂点とも重なっていない状態で SHIFT キーを押してください。 頂点が選択中のとき、その頂点とカーソルを結ぶ緑色の線が描かれます。

辺に関すること

頂点を辺で結ぶ

ある頂点が選択中のときに別の頂点をクリックすると、選択中の頂点とクリックした頂点との間に辺が結ばれます。 何もないところをクリックすると、そこに新しい頂点を置いた上で、その頂点と選択中の頂点との間に辺が結ばれます。

多重辺は可能ですが、ループについては未実装。

辺を削除する

辺を削除するには、削除したい辺の中点あたりにカーソルを合わせた状態(その辺が赤く表示されます)で DELETE キーもしくは BACKSPACE キーを押してください。

静モードと動モード

「静モード」と「動モード」の2つのモードが用意されています。 初期状態は「静モード」で、頂点や辺を普通に描くモードです。 「動モード」では、頂点たちが「最適な配置1」を目指して自動で動きます。 2つのモードは m キーを押すことで切り替わります。

制御点を動かす

画面下の「制御点を表示」というチェックボックスにチェックを入れると、 各辺を表すベジエ曲線の制御点、および辺の中点が表示されます。 この状態で制御点をドラッグすることで辺の形状を変えることが出来ます。 2つある制御点は独立に動かせますが、「制御点を対称に動かす」というチェックボックスにチェックを入れると 2つの制御点が対称な位置となるように連動して動くようになります。 辺をフォーカスした状態で r キーを押すと、辺がまっすぐな線分に戻ります。

TikZなどのコードを出力する

画面の左下に コード生成 というボタンがありますが、これをクリックすると、その時点で描画領域内に描かれているグラフに対応する TikZ, SageMath, MetaPost のコードが(新しいウィンドウまたはタブで)出力されます。

TikZ のコードは単独でコンパイル可能な LaTeX のソースファイルですが、\begin{tikzpicture}\end{tikzpicture} で挟まれた部分だけをコピーして LaTeX 文書の中にペーストして使うこともできます2

キー操作

キー 機能
c センタリングします。
d 各頂点を最寄りの格子点に寄せます。
m 「静モード」と「動モード」を切り替えます。
n 初期化します。
r フォーカス中の辺の形状をまっすぐな線分に戻します。
t 置かれている頂点たちを使ってランダムに木を作成します。
v ランダムな位置に頂点を生成します。
x Codes ボタンを押すのと同じ効果です。
19 辺をフォーカスした状態で押すと、その数値に応じた重複度を持つような(その辺の両端点を結ぶ)多重辺を生成します。
UP グラフを少し(1.1 倍に)拡大します。
DOWN グラフを少し(0.9 倍に)縮小します。
SHIFT カーソルが合わせられた頂点を「選択状態」にします。
DELETE カーソルが合わせられた頂点または辺を削除します。
BACKSPACE DELETE と同じです。

  1. ここで言う「最適な配置」とは、頂点が(同じ電荷を持つ)荷電粒子であり、辺が(同じバネ定数と自然長を持つ)バネであると見なしたときに、荷電粒子同士の斥力とバネの復元力が全体として釣り合うような配置のことです。 

  2. プリアンブルで \usepackage{tikz} を宣言して TikZ パッケージを読み込んでおくことが必要です。